養老保険って最近聞かないですが何故だと思いますか?
理由は「低金利だから増えない」ので売れないようです。何故売れないのかは、支払った保険料よりも戻ってくる保険金の方が少なくなる商品が多いからです!
購入しようと考えている方もメリットがなければ契約はしません。売る側も売れないのでしょう!
それでも「養老保険 ランキング」などで検索してみると上位に上がってくるのが「かんぽ生命 養老保険」でした。
せっかくなのでかんぽ生命のシミュレーションも出してみました。
対して
海外の香港の養老保険と呼ばれる商品はどうなのか?元本保証されているのか?
結論から申し上げると
元本保証はされていません。定期預金のような預貯金ではなく投資商品のひとつなので一定のリスクはあります。
しかし条件次第で元本は保証されていきます
この条件次第というのは継続年数です。
プランや投資金額によって変わってきますが7年~10年キープできるのであれば元本は保証されていきます。
老後に向けた養老保険のリスクは満期回解約時に元本割れしてしまっている可能性があることです。いざ15年や20年後に解約しようと思ってもマイナスになっていては何のために支払ってきたのか分かりません!!
それでも自宅の近くにあり有名な誰でも知っている金融機関や郵便局に行っては販売員の提案されるがままお任せして契約してしまう人がいるのが現状です
養老保険ってどんな保険?
養老保険は保険契約期間中に被保険者(ほぼ契約者)が亡くなった場合には死亡保険金が、保険期間満了(満期)まで生存していると満期保険金が支払われます
死亡保険金が支払われた場合は契約が終了するため満期保険金は支払われません。このような保険を生死混合保険ともいいます
はい、香港の養老保険は満期が100歳やそれ以上なので生きている間に使うには解約する方法か一部引き出していく方法になります。
かんぽ生命でシミュレーションを確認してみる
インターネットから見積もりシミュレーションが出せるので一例を出してみます。
加入年齢が36歳の男性、満期保険金を1000万円、保険積立期間を20年間と設定
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かんぽ生命ホームページより出典
https://www.jp-life.japanpost.jp/
月額保険料は46260円となります
60歳定年を目標に20年間保険料を積み立てて(支払って)いけば総額は
46260×12か月=55万5120円
55万5120×20年間=1110万2400円
ざっと20年間で支払う保険料総額は1100万円となります。
加入年齢が50歳の男性、満期保険金を1000万円、保険積立期間を10年間と設定しました。
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かんぽ生命ホームページより出典
https://www.jp-life.japanpost.jp/
特約として入院保障が付いてきますが、必要ないので最低金額まで下げました。
月額保険料は91770円となります
60歳定年を目安に10年間保険料を積み立てて(支払って)いけば総額は
91770×12か月=110万1240円
110万1240×10年間=1101万2400円
ざっと10年間で支払う保険料総額は1100万円となります。
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満期に1000万円受け取るために1100万円支払っているっておかしいですよね!?
これならば定期預金に預金している方がまだいいと思います
それでも売れているのは販売員の話力がすごいのかも知れないですね(^-^;
香港の養老保険のシミュレーション例
こちらは30代後半の男性、保険期間は定めていないが20年以上を想定、保険金額は1000万円以上を目標にしたプランとします

月額保険料ではなく、全期前納と言い一括で支払うプランで作成(10年などの分割支払いもある)
支払う保険料総額は30297米ドルと少なめに設定
1ドル=109円とすれば日本円で約330万円です
黄色○が保証金額なので15年後で元本以上が最低限確保されます
右〇がトータル(合計)なので7年で解約すればトントンぐらいの設計です
今回のシミュレーション上では香港の養老保険が元本保証される基準は7年ぐらいが一つの目安となります
為替の影響は外貨建て保険と同じく関係してくるので購入時の為替より円安か円高か?タイミングによっては継続したほうがお得になる場合もあります
万が一にも被保険者が亡くなった場合は保険金受取人に保険料総額+α解約返戻金とほぼ同額支払われるので元本割れにはなりません(為替リスクはあり)
今回は総額保険料1000万円にそろえて比較はしていません。
それは3万ドルでも年金受取時(65歳前後)には1000万円の保険金を超えているからです
65歳の時点で解約した場合の評価額は?
30代後半時に購入したJさんの65歳時点で解約した場合の評価額は
30297ドル→132017ドルとなります
保証金額も元本以上(32921ドル)なので元本は確保されています
人生長生きのリスクにも対応している
この商品の面白いところは長生きするほど解約した場合の返戻金が複利でぐんぐんと増えていくところです!
人生100年時代とも言われていますが100歳前後まで生きればたったの3万ドル(330万前後)でも1億円に到達してしまうことです
支払う保険料を総額500万円や1000万円と金額を上げると継続した年数分トータル料金は比例して上がっていきます。
他にも相続時の活用方法や年金の足しにする方法などもありますが、今回は割愛します。
まとめると
香港の養老保険は元本保証で安全なのか?と聞かれると答えはノーです
それでも保証された部分と保証されない運用益の部分とに分かれているので元本を確保しつつ投資で運用益も出していけるこの養老保険は強いと感じました。
海外のETFや投資信託も絶好調ですが積み立て投資の最大のリスクは世界経済の大暴落時に耐えれるのか?がポイントです
米国が好調な時ほどアジアや世界、株だけでなく債券にも分散した組み合わせを形成しておきたいところです。
現在、米国ETFや投資信託の積み立て投資も継続しつつ、定期預金の代わりに香港養老保険という使い方をしています。
投資の選択肢のひとつとしてポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)に香港の養老保険を組み入れても悪くはないと感じます。
最後までお付き合いありがとうございました。