住友生命の個人年金保険に加入していると、ある日ソニー生命の外貨建て終身保険を勧められました。
外貨建て保険はトラブルや苦情が出ているというニュースが一時放送されていたので、警戒してしまいましたが話しだけでも聞いてみることにしました。
トラブルの原因は説明不足な提案者側(保険販売員)にあるようです。
内容を理解しないままその人を信頼して加入することで、トラブルや苦情の原因につながっているように感じました。
つまりターゲットは定年退職後の高齢者(60歳以降)が多いようです。
子どもより若い世代の販売員が熱心に提案してくれると「情」も湧いてしまいます。
美男美女だと外見だけで・・・・
外貨建て(日本円ではなく米ドルや豪ドル)の商品を「保険」とは言わずに
[chat face=”man1″ name=”美男美女” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「定期預金」の代わりみたいなものです![/chat]
と、話しはプロなので持ち前の営業力を使い契約に持ち込んでいるのが現状だからでしょう。
ゆうちょ銀行の投資信託【円奏会】を勧められた家族が乗り気に!ちょっと待って
しっかりと仕組みを理解していれば納得して購入もできるのですが、きちんとした説明がないまま契約すれば後々のトラブルや苦情の原因になるのも、うなずけます。
前置きが長くなりましたが、ここまではトラブルのあった外貨建て保険の話しです。
ではソニー生命の外貨建て保険はどうなのか?
結論としては
外貨建て保険の仕組み自体は悪いものではないです!ソニー生命の手数料は許容範囲です。
ただし為替の事と手数料の事はしっかりと事前に加入者へ説明すべきです!
為替(日本円⇔米ドル、豪ドル)が今後どうなるとどうなるのか?
馬券予想と同じで誰にも読めません。
また円から外貨を購入した場合の初期手数料と満期解約時の外貨から円貨に戻した場合の手数料もしっかりと聞いておくことです。
購入時の為替はできるだけ円高(円の数字が小さい)で購入し、円安(円の数字は大きい)で売却すれば為替でも利益がでるので外貨=悪では決してありません。
知らないだけです。
むしろ今後円安となっていくと感じているのであれば為替益というリターンも見込めます。
これからの国内情勢や経済は少子高齢化や物価上昇していく中で、インフレが進めば日本円の価値は一気に薄まっていきます。
それでも外貨は保有しなくて日本円を持ち続けるのがはたして正解なのか?
私は外貨や金へ分散しておくのもいいと思います。
今回提案されているソニー生命の外貨建て終身保険とは
外貨建て終身保険とは、米ドル(アメリカ)や豪ドル(オーストラリア)の通貨に両替して運用する保険商品です。
購入時には為替手数料がかかります。
後ほど書いていますがソニー生命は為替手数料は安いほうです。
預金ではなく生命保険なので早期解約は元本割れすることがあります。
また為替の影響により支払う保険料は毎月保険料が上下します。
・1ドル=100円の場合 10000円
・1ドル=90円の場合 9000円
・1ドル=110円の場合 11000円
今回は全期前納と言って初回にまとめて支払うプランなのでこの影響はありません。
全期前納とは・・・将来の保険料をすべて一括で払い込む方法です。
払込期間が短いほど払い込み保険料は低くなります(返戻率が上がる)
[chat face=”cropped-サラリーマンJINジン-2.jpg” name=”JINジン” align=”left” border=”blue” bg=”none”] 今回のような外貨建ての場合は為替が大きく影響しますので過去の為替(円と米ドル)を観察して円高だと思えば買いですが、一括なのでリスクも高まります。[/chat]
管理人担当の販売員も
[chat face=”man1″ name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]今は円高で外貨は買い時ですよ![/chat]
と勧めてきました。
[chat face=”avatar20181105212028.jpg” name=”女性の口コミ” align=”left” border=”red” bg=”red”]いつが円高や円安は期間によってどちらにも言えますよね[/chat]
米ドル建て終身保険のプラン例(ソニー生命)
今回提案されたシミュレーションは36歳に契約し1年目に保険料を全額支払う方法です。
[chat face=”download20181101210533.png” name=”お侍さん” align=”right” border=”none” bg=”yellow”] 定期預金満期時とかによく勧められるパターンだね! [/chat]
[chat face=”サラリーマンJINジン.jpg” name=”JINジン” align=”left” border=”blue” bg=”none”] そうなんです。我が家も数年前に介護保険に入ってしまった過去があります・・・ [/chat]
太陽生命の介護保険に銀行窓口で加入した話。
保険金額(死亡保険金、高度障害状態)は30,000米ドル(約330万)に対して保険料合計は11,300ドル(約120万円)
※1ドル≒110円計算
解約返戻金は為替の影響をゴールまで考えないでいくと、9年から10年で100%を超えてきます。
早期解約するには最低でも10年は継続しないと元本割れしてしまいます。
[chat face=”サラリーマンJINジン.jpg” name=”JINジン” align=”left” border=”blue” bg=”none”] 外貨建て保険のトラブル、苦情の原因はコレですね。 [/chat]
他にも
・購入手数料が7~9%引かれる!?
・維持手数料が引かれる!?
・為替手数料が高い!?
などがあげられます。
また
この時点で為替がどうなっているかで第二の分岐点となります。
購入時110円 10年後120円なら110万円→120万円なので為替益もでる。
購入時110円 10年後100円なら110万円→100万円なので為替損がでる。
為替損であれば、円安になるまで解約はしないで持ち続けなければなりません。
定年退職後の方にはすぐに引き出せないのでデメリットとなります。
逆に若い世代はあと何十年と寝かせられるので円安と損益分岐点まで待てるのでメリットとなります。
60歳まで(24年間)継続した場合
保険料合計11,300ドルは16,600ドルとなっているので解約返戻率は146%となっています。
24年後に(1ドル=110円)が円安(1ドル=130円)になっていれば為替益も得られて一石二鳥です。
1ドル=110円で購入した11300ドル(124万円)は16600ドルとなっている(返戻率146%)時点はまぁまぁいいのではないでしょうか?
[chat face=”avatar20181105212028.jpg” name=”女性の口コミ” align=”left” border=”red” bg=”red”]いいと思いますよ。[/chat]
では24年後為替がいくらになっていると元本割れするのか?
16600ドルが購入時の124万円以下とならない日本円の価格は
1ドル=80円で132万円
1ドル=75円で124万円となります。
購入時と売却時にかかる為替手数料などを考えると1ドル=80円ほどの円高にならない限りは元本割れはしないはずです。
ただし24年間という時間は戻ってきませんが・・・。
ソニー生命のメリットは為替手数料が安いほう
為替購入手数料ですが、ソニー生命は1ドル=1銭と格段に安い設定です。
他社では1円から50銭20銭がある中でトップクラスの保険会社です。
※2020年の提案時
1銭と聞いてもピンときませんので1円が1%だとして50銭は0.5%、1銭は0.01%となります。
100万円を外貨へ両替するのに必要な手数料は外貨両替手数料1円だと1万円、1銭だと100円となるのでこの手数料の差は大きいです。
[chat face=”サラリーマンJINジン.jpg” name=”JINジン” align=”left” border=”blue” bg=”none”] ただしパンフレットには将来為替手数料が変更する可能性があると書いているので参考程度にしてください。 [/chat]
まとめると
なぜ住友生命の販売員がソニー生命の保険を勧めてくるのか?
後に調べてみると外貨建て保険の商品は業務提携していたようです。
ソニー生命と言えば変額保険も気になるところです。
現在加入しているソニー生命の変額保険終身型。
変額保険 毎月保険料約4500円 保険料合計は約130万円 60歳での解約返戻金は約130万円 死亡保険金は200万円
今回提案されている一括米ドル建て終身保険
一括保険料合計 約124万円 60歳での解約返戻金は約16000ドル 1ドル=110円で176万円 死亡保険金は30000米ドル
どちらもソニー生命の商品ですが、投資よりなのが変額保険、保険よりなのが外貨建て保険となります。
外貨建て保険について世間的な見解及び解説
トラブルの原因は高齢者に外貨建て保険を売りつける金融機関の販売方法に問題があるようです。
長期間運用しなければ元本割れするのは明らかな商品なのに高齢者にこれらの商品を提案する販売窓口は自社の利益を優先しています。
そこには販売側も購入側も得をするWIN-WINの関係が成立していません。
知識をつけないとせっかく貯めてきた老後の資金は搾取され続け、預貯金は目減りしていきます!
管理人の親も定年退職者ですが、60歳以上であるので外貨建て保険は勧めません。
まとまった資金があれば他の運用方法を勧めます。
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