米国株投資が人気ですが、海外のETFやAppleの個別株を買いたい場合『外国株式投資の口座の開設』と『外貨』が必要になります。
円を外貨(ここでは米ドル)に両替するには銀行や両替所がありますが、為替手数料が高くなります。
大手都市銀行の窓口での為替手数料(片道、円貨↔外貨)は1円です。
※インターネット経由だと25銭
100万円を米ドルに両替すると為替手数料だけで1万円がかかります。
それ以外にもTTS(顧客が円→ドルに換える場合のレート)が各金融機関によって必要となってきます。
そこで多少難易度があがっても安く外貨に両替する方法がないのか?
おそらく最安クラスに外貨両替できるのが『FX口座』から『外国株口座』へ現引する方法です。
現引とは・・・FX現引注文では買いポジションの米ドルをそのまま外貨(現金)として受け取ること
SBI証券はこれまで円から外貨への両替は10,000米ドル以上からでないと現引できませんでした。
しかし、2022年8月より1,000米ドルから現引注文が可能になりましたので本当に1,000米ドルからでも両替(現引取引)できるのか?
試してみました。
引用:SBI証券
結論から言いますと
1ドル=147.963の時(9時10分ぐらい)に成行で買い、そのまま現引注文へ→その日の14時35分に現引レート(148.150)で決済されました。
147,963円でドルを買って148,150円で現引注文が決済され1,000米ドルの現金が米ドル口座(外国株口座)へ翌日入金反映されます。
1,000米ドルに要した金額は148,150円でした。
(2022年10月26日決済時点の為替レート148.150)
FXは危険で怖い!!と考えている方もレバレッジを1倍にしておけば外貨預金と同じで大きな損失が出る心配はありません。
この先円安(160円、170円など)が進行するのか(140円、130円)など円高へ進んでいくのか分かりませんが米国株含む海外投資したい時のドル転方法は知っていると役に立つ時が来るかも知れません。
引用:SBI証券
FX(外国為替保証金取引)|SBI証券FXならSBI証券。20通貨ペアに加え、ミニ6通貨ペアをお取引いただけます。 また、高機能チャートやFX初心者の方にも使いやすいiPhone・Android用の専用アプリで取引のチャンスを逃しません!
ネット銀行と1,000米ドルの円→外貨への両替を比較してみて判断してみてもいいと思います。
SBI証券の総合口座からFX口座へ資金移動して米ドル購入する流れ
まず、第一に目的は外国株式取引口座に米ドルを入金すること!で合っていますか?
合っていれば次に進みます。
[jin-fusen2 text=”まずは取引の準備と口座開設”]
SBI証券のFX口座と外国株式の取引ができるように口座開設をしておきましょう。
総合口座を開設していれば、外国口座とFX口座の開設はすぐに開設ができます。
外貨を円貨に戻す時の受け取り先として『住信SBIネット銀行』も開設しておくと連携が取れて便利です。
①証券総合口座からFX口座へ資金の移動
証券総合口座への入金は銀行口座から入金できるので省略します。
証券総合口座からFX口座へ資金の移動をします。
今回新しく1,000米ドルから円を米ドルに換えられるようになったので1,000米ドルをドル転します。
[jin_icon_checkcircle color=”#e9546b” size=”18px”]
1ドル=148円前後だったので15万円以上は最低限必要です。
今回は150万円移動することにしました。(ドル転後は総合口座に無料で戻せます)
②レバレッジ設定の変更
口座管理からレバレッジ設定を『ローレバレッジ1倍コース』へ変更しておきましょう。
※初期設定では25倍のハイレバッレッジとなっています。
初期設定から1倍であればそのまま購入へと進みます。
ハイレバレッジ25からローレバレッジ1倍への変更完了は翌日からとなります。
FX口座で米ドル購入してから現引注文までの流れ
では準備ができたので米ドルを買っていきます。
資料作成用にスクショした時の米ドルー円の買い(Ask)価格は146.024です。
・注文入力→商品は『SBI FX ミニ』を選択します。
『SBI FX α』の最低数量である『1』だとx10,000の146万円以上が補償金として必要になります。今回は1,000単位のミニでx1,000の約14.6万円で買います。
・通貨ペア→ミニ 米ドルー円
・取引→新規買い
・執行条件→成行
スプレッドは0.2銭と開きがほとんどないので成り行きでいいと思います。
・数量→1
取引パスワードを入力すれば注文完了です。
スマホアプリからだとこんな感じになります。
購入できたのか確認するには『口座管理』横の照会/履歴から建玉照会へ
買えました。
買いポジション中のドルを現引注文へ
FX口座には買ったドルが数量1あります。
取引→現引へ、アプリだとお知らせ画面に現引が表示されています。
現引注文する為の現引可能時間
現引注文は可能時間があります。
月曜日は7時から14時まで(夏・冬時間共に)
火曜日〜金曜日の夏時間は6時から14時まで、冬時間は7時から14時まで
それ以外の時間帯は翌営業日になります。
現引取引の注意事項
引用元:SBI 証券
FX(外国為替保証金取引)|SBI証券FXならSBI証券。20通貨ペアに加え、ミニ6通貨ペアをお取引いただけます。 また、高機能チャートやFX初心者の方にも使いやすいiPhone・Android用の専用アプリで取引のチャンスを逃しません!
・一度発注した現引取引の取り消しはできない!
・現引レートは14時30分以降の当社(SBI証券)が定めるレートが適用される!
実際に約定した価格と時間を確認してみると14時35分に現引決済売りが確認できました。
FX口座内での流れは以上となります。
FX口座から1,000米ドル分の148,150円が出金されました。
FX口座から外国株口座への移動しているかの確認をしておきましょう。
米ドル(USD)で1,000USD入金されていることが確認できました。
以上の事から
2022年8月1日より前まではSBI証券のFX口座からのドル転は手数料は安くても10,000米ドル以上でないと取引できませんでした。
1ドル=145円だとすると145万円が最低限必要です。それが1,000米ドルから取引可能となったので利用しやすくなりました。
急激な円安が進んでいるので『今』ドル転した場合のリスクは少し高くなっています。
(管理人は105円でドル転したので円安高価で為替益が出ている)
半年後や1年後の為替レートは分かりませんが、円だけ持っているのと円と外貨に分散しているのとでは円安のメリットは受け取れません。
毎月『円貨』の収入は働いていれば得られる(増えていく)ので、仮に急激な円高になればさらにスポットで外貨(米ドル)を買っていけば為替損は薄められます。
外国投資は株だけでなく将来の資産形成には必要不可欠な時代ではないでしょうか。
『ドル転』の参考になれば嬉しいです。
コメント