老後の資金を自分で準備するためのひとつの方法として「個人年金保険」があります。
その名の通り個人(自分)で年金を準備するための保険です。
ここ数年は低金利の影響で毎年戻り率が下がってきているので魅力がありませんが、7年程前の個人年金保険はどうなのか?
私が加入した時の例を参考に試算してみる
今加入するよりも昔から加入している商品の方が、同じ商品でも利率がいいです。
預金のつもりで保険料を支払っていけば満期時の支給される年金額は確定しているので、運用で左右される投資とは違い安定感があります。
年金としてリスクを減らすつもりで持つのであれば外貨建てにしないで円建ての方がいいと思います。
デメリットはあまり増えない事となりますが、減らない事が分かっているのであれば貯金のできないご家庭では強制的の老後の年金が作成できて非常に預貯金に近い役割が期待できます。
メリットは、解約しないで継続することで【個人年金保険】として「保険料控除」も使えます
定期預金で増えない時代だからと言って投資ばかりに片寄るのも危険です
私としては「円建てで貯蓄のつもり」で継続するのはありだと感じます。
変額の個人年金にスイッチ(乗り換え)も考えましたが、会社員が年末に行う年末調整の保険料控除が「個人年金保険」ではなく「一般」にジャンル分けされるので止めておきました。

住友生命のたのしみワンダフルという個人年金保険
この個人年金保険は「10年確定年金」という確定した年金保険です。
60歳まで継続して保険料を支払えば65歳から10年間(65歳~75歳まで)毎年、年金として受け取れます。

2018年8月のシミュレーションを住友生命のホームページから引用したのですが、
超低金利の影響から払い込んだ金額と受給できる金額がほとんど変わりません。
確かに・・・。
他にいい所はないでしょうかね・・・。
2019年に契約してた場合
月額保険料や他の条件は私が加入した2012年ぐらいと同じです。
支払い保険料は当時と変わりません。
今年2019年に30歳の男性が加入した場合
払い込み保険料総額は540万円です。
年金受取総額は574万円です。
返戻率は106%アップします
2012年に加入している場合
払い込み保険料総額は490万円です。
年金受取総額は630万円です。
返戻率は128%アップします。
同じ保険商品でも加入する時期によってこれだけ変わってしまいます。
個人年金保険は加入するな!と言われる理由
資産運用のマネー雑誌やブログ、動画サイトで加入してはいけない!
と言われている理由がは返戻率の低さにあります。
35年間保険料を積み立てても104%アップです。
毎月せっせと保険料を積み立てた総額が500万円であれば520万円に!
20万円でもプラスだからOK!と感じるか?
たったの20万円しかプラスになっていないと感じるか?
どうでしょう?
円建ては安全のようでリスクを取っていないので増えない事が実感できます
しかし、外貨にばかり投資しているのもリスクが伴うので私は円貨としても残しています。
まとめると
・これから新しく加入するメリットはあまりないが普通預金に寝かせておくのであれば選択肢としてはあり!
保険料控除の節税と預貯金の分散として加入するのであれば少なくとも解約返戻金額が元本割れしなくなるまで継続することです。
・昔から加入している場合は解約返戻金額と相談して損しないタイミングで解約したい方はするのも選択肢だと思います
著名人やファイナンシャルプランナーが個人年金保険はあかん!と言っていたとしても
全ての個人年金保険は駄目だと決めつけるのは間違いです。
最終的には自分で考える事が大切です。
ただし、これは昔から加入している場合でありこれから加入を勧めている訳ではないので混同しないようにしてくださいね!
我が家は夫婦二人分この住友生命の10年確定年金たのしみワンダフルを継続しています。
ありがとうございました。
