『アメリカがくしゃみをすると日本が風邪をひく』という証券会社業界で使われる慣用句があるようにアメリカの代表的な株価指数であるS&P500(スタンダード・アンド・プアーズ500種)の指数は上昇ばかりではなく下落することもあります。
(2022年10月3日時点)
1年前からS&P500へ投資を始めた人は含み損(10/3時点)状態であることがチャートから確認する事ができます。
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引用:GoogleでS&P500と検索した時のチャートより
しかし積み立てにしても一括投資にしても下がった時こそ冷静に積み立てを継続したりスポットで購入できるチャンスです。
そこで『賃貸派か戸建て派』に並ぶ投資界隈では『一括投資した場合とドルコスト平均法で積み立てた場合』のどちらがいいのか?
と言う永遠のテーマがあります。
結論から言いますと
一括投資も全財産投入する一括投資もあれば100万円だけ!と金額をまとめた一括投資(スポット購入)もあるのでメリットにもデメリットにもなり得ます。
投資資金の何%投入するかによって500万円の投資資金の中の100万円であれば全然ありだと感じますし、投資資金1,000万円分の全額を一括投資するのはリスクも高くなるのでおすすめはしません。
先ほどの図のように過去1年間と区切って見れば約−15%です。1年前に100万円一括投資していた場合の現在の評価額は85万円ほどとなっています。
これが一括全額投資のデメリットです。
しかし、一括投資の余力がある場合、こういう下がっている時にスポット買いをすれば購入平均価格を下げる効果があります。
ドルコスト平均法ほど定期的に購入する訳ではないけれど、年初来(1年の中で最も安くなったタイミング)安値の時などに再びまとまった金額を(ドルコスト平均法の積み立て金額より多い金額)一括投資するのは勇気がいりますがおすすめです!
個人的には一括払いで支払いたい派なので、今回も少し下がっていると感じたので毎月貯めているsalary(給料)をスポットで一括払いしました。
一括投資とドルコスト平均法を比較する前に
一括投資もドルコスト平均法も投資金額も購入するタイミングも異なるので比較してもあまり意味はありません。
あの時に買っていればよかった!って言っているのと同じです。
ドルコスト平均法を毎月5万円(一定額)20年間積み立てた場合の投資金額は1,200万円となります。
(5万円x 12ヶ月x20年間)
比較するなら一括投資も投資金額で統一するなら1,200万円を初回に突っ込まなければなりません。
そして20年後にどっちが良かったのか?
って答え合わせをするのですが・・・・
はい
過去の結果はわかっても未来は分からないので比較は20年後のお楽しみなのです。
ですので
損したくない人は、ドルコスト平均法の方がリターンは一括投資よりも劣るけれどリスクも抑えられます。
多少のリスクよりリターンを狙いたい人は、一括投資の方がリターンは高くなります。
今回の運用先は(S&P500というアメリカを代表する企業500社から構成されている指数)です。これだけで個別株よりも分散されています。
https://www.bk.mufg.jp/column/shisan_unyo/0045.html
短期間で見ればマイナスの年があっても長期で見れば成長し続けています。
2022年から投資を始めた人は今厳しくても長い目で
最近(2022年)スタートした方は内心ヒヤヒヤしているかも知れませんが長い目で見守ってください。
世界の成長企業に分散していても急激な物価上昇や利上げなどがあれば株価は調整されます。
2022年の10月に作成した時の年初来のチャート

日々株価指数は動いているので見るタイミングで多少前後しますが4日時点では年初来(2022年1月から)−23%となっています。
(基準価格からの下落率)
まだ初めて1年も経過していないのでまだまだこれからです。
むしろ安く購入できるのでチャンスだと思ってコツコツと積み立てを継続しましょう。
2022年より過去5年のチャート
2022年よりもさかのぼる事2017年より投資していた場合がこちら

5年前より基準価格が約48%上昇していることになります。
(基準価格からの上昇率)
ドルコスト平均法も一括投資も分散することでバランスが良くなる
一括投資は初回だけ!と決められたルールではないので、初めにまとまった投資資金を全額ではなく50%投入して残りはドルコスト平均で積み立てる!と言う方法にするのも一つの選択肢です。
このバランスはあなたが自由に決めればいいのでゴールまでの期間やリターンとリスクのバランスに合わせてカスタマイズすればいいのです。
ドルコスト平均法で分割投資している場合は、むしろ下がっている時こそ安いところで買えるので平均購入価格を抑える事ができるので積み立て継続です。
一括投資した人もドルコスト平均法で積み立て中の人も運用先をS&P500の株価指数に連動するインデックスファンドに投資しているならば、せめて5年間経過するまでは静観してから軌道修正しても遅くはないでしょう。
まとめると
一括投資のメリットデメリットとドルコスト平均法のメリットデメリットを理解した上で、投資資金の配分(何%突っ込むのか)と期間(何年後をゴールに設定するのか)を決めないと判断できません。
毎月5万円積み立てる人と一括で100万円投資した人とでは金額に見合ったリスクとリターンがそもそも異なっているのでどっちがいいと言う判断はできません。
上昇相場では断然一括投資のメリットが受けられるし下落相場では一括投資の含み損は増していきます。
一括投資の一括も投資資金が500万円ある場合の500万円なのか100万円を一括で支払うのかでもリスクとリターンは変わってきます。
まだ30代や40代であれば老後まで20年以上の時間があります。そんな方はある程度まとまった投資資金は一括投資と積み立てに分散しておくとバランスもさらに取れるのではないでしょうか。