海外投資をしていると定期的にIFAからメールが送られてきます。
香港保険業監菅局の法令に基いて個人情報の更新(住所変更や名前、連絡先など)や新商品のお知らせなど色々あります。
改悪になるお知らせもあれば改善されるお知らせもあります。
今回は後者の『いい方向へ改定された』お知らせです。
インベスターズトラスト(略してITA)の『確定利回りポートフォリオ』の一括払いの金利が改定されるというお知らせです。
『確定利回りポートフォリオ』とは、元本確保型の金融商品でイメージとしては定期預金や社債(国債)のようなものです。
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出典:ITA ホームページ
https://www.investors-trust.com/jp/products/product-family/fixed-income/
固定金利で満期まで継続しておけば満期時の金利が保証されている商品です。
期間は3年〜10年と比較的短期間の商品です。
気になる金利は
2022年5月から改定金利が適用されます。
2022年4月までの金利→5月以降の金利
3年満期:1.5% → 2%
5年満期:2% → 2.5%
7年満期:2.75% → 3%
10年満期:3.5% → 3.75%
通貨は米ドル(USD)です。
昨年から全世界株式に投資を始めた方は実感していると思いますが、リターンの比較的高い株式は目減り(含み損)のリスクも高まります。
世界情勢と上がり続ける株はないので大きく調整する年もあります。
含み損に耐えられない方には
3年満期の金利2%や5年2.5%の『確定利回りポートフォリオ』は安定しています。
ITAの『確定利回りポートフォリオ』の概要
インベスターズトラスト(ITA)はオンラインで手続きができる日本語対応のプラットフォームです。
公式ホームページも日本語版がありますので企業情報や格付け、他の商品についても調べやすいのでご自身の目で確認してみるといいでしょう。
https://www.investors-trust.com/jp/about-us/who-we-are/
今回は『確定利回りポートフォリオ』の商品ですが、エボリューション(積み立て)やS&P 500 インデックスも人気があります。
しかし、エボリューション(積み立て)やS&P 500 インデックスは10年以上の投資期間が必要なので、50代以上の世代の投資家の方には拘束期間が長くなってしまいます。
その点、『確定利回りポートフォリオ』一括払いは初回こそある程度の資金を投入しなければなりませんが3年、5年であれば比較的短期間であり、あっという間です。

確定利回りポートフォリオは変動金利と固定金利が選択できる。
『確定利回りポートフォリオ』は変動金利も選択可能です。
ただし、変動金の運用期間は15年間(しかも一括払いではない)しか選択できません。
それならば『S&P 500 インデックス』の方がいいんじゃない?っていうのが私の見解です。
固定金利一括払いの方が、ドガッ!と入金して軍資金✖️金利の恩恵が受けられるので、変動15年払いはあまりメリットが感じられませんでした。
確定利回りポートフォリオ固定型の最低拠出額は10,000ドル(USD)から
固定金利商品は一括払いの為、最低拠出金額は10,000ドルからとなっています。
現在、1ドル=127円として(2022年6月)約127万円ぐらいが最低ライン必要な商品プランです。
最短の3年満期に申し込みをする場合の金利は2%、3年間はこの金利が固定されます。
我が家は円建て定期預金が○百万円継続中で(満期まであと少し)、定期預金の金利は0.4%(税引き前)でした。
※現在の一般的な定期預金の金利は0.2%
2022年の定期預金は100万円を1年間預けていても受け取れるのはわずか2000円ほど、税金引かれると1600円ほどです。
この金利が2%だとすれば1年後に受け取れる利息は20,000円、税引き後は16,000円ほどです。
※実際にはこのプランは円建て(円)ではなく外貨(USD)です。
※外貨建ては為替のリスクもありますが、リターンもあります。個々の考えでどこまで許容できるかはご自身で判断ください。
満期時返戻率と返戻金はどれぐらいになるのか?
では実際にはどれぐらいのなるのか?イメージしておくと
満期時返戻金 30,000ドル一括払いの場合
30,000ドル=約390万円(1ドル=130円で計算した場合)が一括で支払える余裕資産(5年以上引き出さなくていい資産)が必要です。
3年満期:2% → 満期返戻金31,576ドル (+105%)
5年満期:2.5% → 満期返戻金33,494ドル (+116%)
7年満期:3 % → 満期返戻金36,242ドル (+121%)
10年満期:3.75% → 満期返戻金42,344ドル (+141%)
3年満期だと2%→満期返戻金は31,576ドル=410万となります。
5年満期だと2.5%→満期返戻金33,494ドル=435万円となります。
(どちらも1ドル=130円で計算)
固定金利でこの短期間での金利としてはいいですね!
分からないところや疑問点を質問してみた
満期後の為替の影響について
為替のリスクは確かにあります。現在はこれまでにない20年ぶり?の円安傾向に縁の価値が目減りしています。
海外の方目線で見れば、1ドルが127円で両替できるのです(手数料除く)
5年前までは107円でした。
話を戻します。
3年後に購入時よりも為替が『円高』へ進んでいれば外貨のまま置いておくことです。外貨は金利が高いので他の商品の資金に充てる事ができます。
満期後の受け取り方法は?
満期受け取りは指定した日本の銀行口座に送金してもらうか、海外口座を持っているなら海外口座に送金してもらうことになります。
日本の銀行口座の場合は事前に銀行に海外からの満期金の送金がある旨を伝えておくのがスムーズです。
(銀行の中には海外送金受け取り不可な場合もあるので)
支払い方法はどうすればいいの?
支払い方法はクレジットカード決済が可能です。その他海外口座からの送金も可能です。
クレジットカードはVISA、Master、JCB、ダイナースが利用可能と聞いてます。
※変更される場合もあるのと、カードの種類(印字凸凹ないカード)によっては不可もある
クレジットカード1枚での限度額は上限があるので2枚、3枚など合わせて支払うことも可能です。

まとめると
円建て定期預金は為替のリスクがないけれど、金利は雀の涙しかありません。
ここの所、物価が上昇してきて物の値段が上がってきています(中身を減らすだけでは限界?)
ペットボトルからインスタントラーメン、小麦の仕入れ価格が上がりパンも値上がり中。
100万円を1年間定期預金で預けても税引き後1,600円では資産は増えるどころかマイナスです。
そこで我々社会人もなんとかしよう!と投資ブームが起きました!積み立てNISAやiDeCoを初めて方も多いでしょう。
しかし、
2021年から投資(積み立て)を始めた方の資産は目減り中ではないでしょうか?
(我が家も昨年始めた世界分散投資信託が少し目減り中)
投資は短期視点では目減りする可能性も十分ありえます。
物価上昇で円安に対抗するには『円』だけでなく『外貨(ドル)』を保有しておくことが対抗できる策の一つです。
・数年後に購入時より『円安』になっていれば?
ドル→円に戻すことで為替の利益が得られます
・数年後に購入時より『円高』になっていれば?
円→ドルに両替して金利の高い商品で運用ができます
その一つの手段が、ITAの確定利回りポートフォリオ一括払いです。
正直、自分でホームページへ行きアカウントを作成してからのプラン購入はハードルが高いと思います。
信頼できる方に相談するか、IFAに問い合わせる、面談してみるという方法が後々のアフターフォローを含めてオススメです。
※IFAが運用するわけではないのでサポートがしっかりしていれば頼った方がいい
コロナ禍で海外に渡航しにくくなった反面、オンラインで繋げばコンタクトが取れる時代です。
元本確保型の投資で
ローリスクかつ安定した利回りと
為替を許容できる方には向いている海外投資の商品の金利が改定されたと
IFAからメールが届いたお知らせの話でした!