これから生命保険を契約しようと検討している方の中には「変額保険」を勧められている方もいるかと思います。
円建ての終身保険ではほとんど増えないし、外貨建ての保険は為替のリスクと手数料が高い!
このような理由から低金利時代でも保険料の一部を運用に回してその運用実績によって受け取る金額が変動するのが変額保険です。
でも特別勘定と言われる運用先を選んだり配分をどうすればいいのか分からない場合は保険のプロに相談してから契約するようにしましょう!
知らない事は知るところからがスタートです。
そこでこれから変額保険を検討する方に契約してから後悔してもらわないように
すでに5年前から変額保険を契約している立場から言わせて頂くと
①「10年以内に解約すると元本割れの可能性が高くなります」
(運用実績が変動するので5年後にプラスとなっていることもある)
私も専門家ではないので困ったことは契約した担当者に相談して頂くのがいいですが、提案されたプランがマイナスだと信頼できないのも分かります。
しかしながら保険や投資というものは長期的な視点で見ないと結果も分からないので、自分で納得して契約したのであればせめて10年間は様子を見てみる事です。
②どんな目的で契約するのか考えておく事です!
ここではソニー生命の変額保険について記載します。
(他の保険会社の詳細は分からないので)
ソニー生命の変額保険は大きく分けて3つのカテゴリーがある
・生命保険としての保険金を備えるのか?(変額保険 終身型)
・満期まで保険金を備えつつ運用するのか?(変額保険 有期型)
・年金の足しとして運用保険として備えるのか?(変額個人年金保険)
って方もいれば
って方もいるので、変額保険でも将来受け取るパターンも異なってきます。
私が契約した時はすでに「個人年金保険」に加入していたので「変額個人年金保険」ではなく「変額保険の終身型」にしました。
※変額個人年金の魅力も発見
要は死亡保険金額が決まっていて運用成績次第で解約した時の解約返戻金額が上下するというプランです。
これだと20年間で物価が上昇したとしても支払った金額<受け取る金額となる確率が高いので最低限の保障は備えられます。
オプションAとオプションBについて
変額保険の終身型と有期型には
・オプションA(積み立て機能重視)
・オプションB(保障機能重視)
があります。
解約返戻金を目的とした場合はオプションA
保険金額を目的とした場合はオプションB
がオススメとなりますが、そんなに差異はないのでこだわる必要はないでしょう。
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出所:ソニー生命 バリアブルライフ パンフレッド
変額終身型の保険金額を1000万円に設定すると月額保険料はどれぐらいになるのか?
30歳男性 20980円 40歳男性 35000円 50歳男性 81000円
30歳女性 18730円 40歳女性 31600円 50歳女性 73000円
※バリアブルライフ 60歳払い済み 終身型 参考
と、年齢と共に保険料の負担額も高くなってきます。
死亡保険金額を500万円にすると保険料も半分の負担となります。
我が家は死亡保険金は定期保険と収入保障保険の掛け捨てでフォローすればいいという考えなので変額保険は軽めにしています。
40歳の男性が1000万円の保険金で契約した場合のシミュレーション
先ほどの参考より
40歳 男性の月々の保険料は35000円です。
60歳支払い済みなので60歳以降は支払わなくて済みます。
①35000円×12か月×②20年=840万円が支払う総額となります。
年齢に対する金額は①、期間は②を変更するだけで総額保険料は試算できます。
20年の間に万が一の事で亡くなった場合には1000万円の保険金額が残された家族に支払われます。
解約返戻金は運用先によって変わる
次に変額保険の特徴として特別勘定という運用先を選択することが出来ます。
変額保険を契約する以上私は「世界株式」か「世界コア株式」で攻めることを勧めます。
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出所:ソニー生命 バリアブルライフ パンフレッド
終身型のデメリット
終身型では特別勘定を選ぶのに制限ができました。上から4つの「株式型」「日本成長株式型」「世界コア株式型」「世界株式型」は組み入れる比率を50%までしか選択できなくなりました。
終身型の変額保険では「世界株式」に100%組み入れることが出来ないので注意してください。
「世界株式」に100%組み入れ比率を配分するには「変額保険」ではなくて「変額個人年金」を選ぶしか現状は方法がありません!
まとめると
どんな投資や保険でも元本割れしている(損した)方もいれば元本以上の保険金や解約返戻金を得た(得した)方がいます。
これは購入のタイミングや選んだ商品、継続してきた期間によるものです。
本当に納得して契約したのであれば、1年で解約するのではなく
10年間は継続するつもりで生活の負担にならない金額で検討しましょう!