ソフトバンクグループが自社の社債を買い入れるという発表がありSBI証券で購入していた分はいくらで売れるのかを調べました。
私が購入していた社債も今回の買入対象銘柄であり、満期償還まであと4年ほど(2024年3月)残っています。
年利率は2.03%と元本保証の定期預金と比べると6、5倍ほどの利率があります。
(定期預金の金利0.3%とした場合)
しかし、社債はリスクのない元本保証の商品ではないことを改めて感じることになったのが「コロナウイルスによるショック」です。
ソフトバンクグループは超大型企業なので満期償還日まで安泰!と思っていましたが、コロナショック禍の3月はさすがにヒヤヒヤしたことを覚えています。
1社に割り振りする金額ではないと判断して売却したのは6月(半分は残しておいた)、そして6月の末には買い入れの発表がありました。
ソフトバンクグループ社債が買い入れされる?買入価格と売却単価について問い合わせたみた!
結論から言いますと
買い入れの発表後に売却した金額は982、000円(98.2%)でした。正確には買い入れ期間終了後に通常売却した価格です。
年2回の受け取り利子として3月16日~9月16日までの間の経過利子も合わせると以下の価格989,396円が証券口座の余力に反映されていました。

これまで3年分?の分配金を受け取っていたので(7年満期だったはず)トータルではプラスです。
(時間は戻ってきませんが・・・)
基本的に長期間拘束されるのが嫌いなので(単利だし)トータルは微損(少しマイナス)ですが、次のステップへ移動できるメリットの方が大きいです。
※あくまで私がSBI証券で手続きした場合の数字ですので参考になれば幸いです
売却する基準は年利率をどう感じるか?
売却することにした決め手は年利率2.03%に見合ったリターンはないと判断したためです。
そのまま残り4年何もなければ毎年2%の利回りがあります。
が、
2%という利回りが低いと感じるようになりました。
利率を高くするにはそれだけのリスクがあるので利回りを高くしないと買ってくれません!
英紙フィナンシャル・タイムズは24日、ソフトバンクグループが先週、自社株の上場廃止を一時検討していたと報じました。最終的に計画は見送られましたが、株価が急落する中、孫正義会長兼社長が「あらゆる選択肢を検討していたことの表れだ」としています。
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) March 24, 2020
【SBグループ 一時上場廃止検討】https://t.co/QsN6pQ1LU7
英紙フィナンシャル・タイムズはソフトバンクグループが先週、自社株の上場廃止を一時検討していたと報じた。最終的に計画は見送られた。ソフトバンクグループは4.5兆円の資産売却を発表している。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) March 25, 2020
※上場廃止では社債はまだ紙くずにはなりませんが売却単価はめちゃくちゃ下がるでしょう。

リスクに見合ったリターンが適正であるか?
100万円を社債に投資して年間の利益(利息、配当、分配金)は2万円、税金がさらに約20%引かれて16,000円です。
ソフトバンクグループの株価が3000円台の時に上場廃止するかも?というニュースにヒヤヒヤした人はたくさんいるはずです。
社債は元本保証の商品ではなく、あくまで満期まで保有して社債の発行元の企業が破産・倒産していなければの話です。
これまで倒産するはずはないと思っていた証券会社や電力会社、航空会社は超大手の企業でした。それでも確率的には0ではないので1社に100万以上(中には1000万以上)社債を購入している方もおられます。
最終的にはこの売却単価は100%を超えない!という声を頂き手放す決心が付きました。
証券会社のホームページでは買入価格で売却できると記載されていますが、実際は売却する時の売却単価が何%なのか確認しなければなりません。
ちなみに3月の時は70%台(100万円→70万)、6月の時で90%台(100万円→90万台)です。
配当投資が目的であれば他にも選択肢はある
・配当金目当てであればソフトバンクグループである携帯会社のソフトバンク(9434証券コード)の株を保有すれば配当利回り6%という選択肢もあります。
1400円台の株価で年間配当金は86円です。
100株14万円で購入すれば年間14万×6%=8400円(税引き前)も配当金があります。
700株だと98万円で購入できるので6%だと8400×7=58800円(税引き前)
税金が20%引かれても58800-11760=47040円
同じ100万円相当をソフトバンクのグループに投資するにしても
・社債では年間16000円ほど
↓3倍
・ソフトバンクの株に投資では47000ほど
と、リスクによってリターンも変わってきます。
3000円台の時にソフトバンクグループ(9984)の株を購入していると、結果的に7月22日の時点では6000円台に回復してしまいました。

まとめると
社債は満期まで保有すれば元本が保証されるが倒産リスクもあります。
リスクを取りたくなければ社債よりも定期預金です。
2%という年間利回りでソフトバンクグループは投資して、それ以上のリターンを見込めるから社債を発行するのです。
ある程度の株を買ったり売ったりできるのであれば2%とう利回りを高いと思うのか?低いと思うのか?どちらでしょうか?
今回の買い入れ発表がなくても私は大きく損をしなければ売却できないかな?早く満期償還期日が来ないかな?と思っていました。
幸いな事に3年ほどで途中売却できて2回に分けて全て売却できたので次の投資に資金を移すことができます。
1回目が5万円ほどの元本割れ(分配金合わせると微損)、2回目は分配金合わせると微益と全体で見ると微損ですが、あと4年弱も継続するよりはより循環のいい商品に乗り替えた方がいいと判断しました!
ソフトバンクグループも世界の企業に出資しているので私も直接世界の企業に投資します。