※2022年8月に1,000米ドルから現引取引対応とサービス拡充されました。
https://s.sbisec.co.jp/smweb/pr/gaccnt.do?page=fx_info_220830_genbiki
SBI証券FX口座からドル転が1,000米ドルから可能に!円貨から外貨への両替(現引)方法
外国株式(米国株式など)やETFを購入するには日本の証券口座内の円口座から外国口座に外貨(米ドルなど)を両替しなければならないのですが、円貨→外貨へ両替するには手数料が発生します。
外貨両替の店舗は人件費も含む為、手数料は高くインターネット上での両替をここでは推奨します。
SBIグループでは住信SBIネット銀行があり、両替手数料が4銭(外貨積立は2銭)とネット銀行の中でもトップクラスの安さです。
ただ、それよりも手数料が安いと言われているのがSBI証券のFX口座を利用した時の手数料が0.2銭です。
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出典:SBI証券 FX口座
約100万円分を10,000USDに両替するとどうなるのか?
そもそも1円よりも安い1銭っていくらなの?ってところから知らなければなりません。
1円=100銭です。
2銭だと0.02円、0.2銭だと0.002円(2円の1,000分の1)です。
・1,000米ドルの手数料が0.2銭だと(1000x0.2=200銭)=2円
・10,000米ドルへのドル転だと20円
10,000米ドルのスプレッド0.2銭=20円ぐらいかな?って事です。
イメージはできたので、実際に外貨(USD)へ両替してみることにしました。
貨幣換算 1円=100銭、1銭=0.01円
結論から言いますと
実際には10000USDへの両替手数料の詳細はよく分かりませんでした。
初回は60円でしたが2回目は0円と1回目と違う結果となりました。
詳しい計算はしてみましたが、為替は常に動いていますので2回トライした時の為替レートの違いです。おそらく数十円の差なので誤差の範囲です。
どちらにしても円をドルに両替するのにこの方法は手数料が安いことは確かです!
スプレッド0.2銭=約20円にならなかった原因のひとつは
現引という操作があり、注文してから決済されるまでの時間差があることです。
詳しくは後に解説します。
もうひとつFX口座から実際にドル転してみて気付いたデメリットは
SBI証券のFX口座の場合、10000ドルが最低取引単位なので
1ドル=108円の場合
最低108万円からでないと米ドルには両替出来ません。
つまりドル点するにはある程度の資金が必要です。
外貨両替については窓口銀行<ネット銀行<FX口座と手数料が安くなっていきます。
※通常ネット銀行では20銭から25銭(住信SBIネット銀行では2銭、4銭)です。
約108万円分(10000ドル)を両替した場合2000円から2500円(住信SBIネット銀行では200円、400円)手数料がかかる事になります。
0.2銭ということは100万円相当の両替手数料は20円?となるようですが
はたして…
個人的には住信SBIネット銀行がオススメです。
外貨両替は手数料が少ないところを選ぶ!
定期預金の金利ランキング上位が0.3%(30銭)と考えると、100万円の定期預金の1年間の金利は3,000円(税引き前)となります。
外貨両替手数料30銭の場合の100万円分両替した時の手数料は3,000円!
(円からドルへの一回分です)
100万円相当で3,000円となるので
1000万円相当を両替するだけで30,000円相当の手数料が必要となり
いかに手数料を抑えることが大切かがよく分かると思います。
SBI証券のFX口座からドルへの両替の流れ
最安ドルへの両替はFX口座を開設(同意事項に同意すればすぐ利用可能)してからとなります。
すでにSBI証券口座を持っていればFX口座開設は数分で完了します。
流れとしては
①SBI証券に円を入金する
・銀行の口座から自分用証券口座に入金する方法
・住信SBIネット銀行を利用して証券口座にリンクさせる方法があります。
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出典:SBI証券 銀行から
②証券口座からFX口座へ資金を振り替える
SBI証券のFXでは米ドルへ両替する為の1単位が10,000ドルからなので1ドル=108円として108万円、余裕を持たせてレバレッジを効かせるので120万円は振替えておく必要があります。
③FX口座から外貨(米ドル)を購入したあとに「現引」という方法で米ドルに替える
レバレッジ設定は前日までに「1倍」から「25倍」に変更しておいてください!
※詳しくはFX講座となってくるのでここでは割愛します。

注意点としては
・購入単位が1単位なので米ドル買いの場合、最低1万ドル(108万円?)からでないとドル転できない!
10万円分や20万円と言った金額はできないのでその場合は住信SBIネット銀行経由だと外貨預金は4銭、外貨積立設定で2銭でこちらも格安手数料です。
・ドル転するにはSBI証券の総合口座開設は必ず必要です。
総合口座からFX口座へ振替方法
銀行口座や住信SBIネット銀行から総合口座に入金したとします。

SBI証券総合口座に入金しているだけではドルへの両替はできないので口座間の振り替えが必要です。
ここでは証券総合口座からFX口座へ移動します。
最低10000ドルからとなるので1ドル=107円であれば107万円+余力10%はFXα口座に振り替えておかなければ後の現引手続きができません(レバレッジ25倍設定)
SBI証券のFX口座へ移動します
米ドル-円の新規買いで買(Ask)レートで購入します。

建単価107,380で買いそのまま現引手続きに移行します。
この時は約1時間30分後に現引が決済されました。
現引価格は107,433と決済までの為替のズレは多少ありました。
(約定した価格↓)

107万3800円で10000ドル購入して107万4330円で決済したことになるってことですよね。
始めの第一歩はスッキリしませんでした。
入出金履歴からも確認
スッキリと0.2銭の仕組みが分かると思っていただけに納得いかないので入出金履歴も確認します。

125万円FX口座に振り替えして、10000米ドルを107万4330円で購入しました。
残りの176260円はFX口座に残しておいても使わないので証券総合口座に戻します。
107万4330円と残りの176260円=125万590円
10,000ドルを107万3800円で買い約定したので
107万3800円と残りの176260円=125万60円と考えれば手数料は60円となり納得できます。
最後にFXα口座に残った残金を総合口座へ振替

FX口座から証券総合口座へ余った資金を戻せば振替完了です。
また円建て口座からドル建て口座への移動も完了です。
現引注文について
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出典:SBI証券
https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/help/trade_stock_14_01.html
以上の事から
米国株購入には円をドルへ両替しなければなりませんが、10000ドル分両替する為の手数料が400円以下であれば十分安いと思います。
FX口座を経由したやり方は一度経験すれば二度目からは簡単にできますが、初回は意味不明かも知れません。
住信SBIネット銀行とSBI証券を紐づけていればFX口座からのドルへの両替は今回のこの方法が一番簡単です。
FX口座でドル資産を保有しているだけでも円安が進めば進むほど為替益になります。
レバレッジを効かせない1倍であればFXもリスクを減らせますので取り入れてみてはいかがでしょうか。