かんぽ生命の不適切な営業問題が明るみに出てきましたが、郵政に限らず20年近くも昔に契約していた大手生命保険も今の立場(FP資格取得)から考えると、契約者目線の保険ではなく、保険会社が儲かる保険だったのだと5年ほど前に気付きました。
保険は契約したらハイ終了!ではなく3年に一度は見直してみるのもいいです。医療保険は特に日々医学が進歩しているので保障内容は古くなっていきます。
気付かない人は定年退職まで気付かないので60歳、65歳になった時に「支払った保険料の総額」と「戻ってくる保険料」の違いにショックを受ける方が出てくることは間違いなく初めてその時に気付くのでしょう。
今回の件で自分の保険について見直すいいきっかけになることを願っています。
ではどうやって保険を判断するか?
私なりの考えとしては
①掛けた保険料(支払った保険料)と戻ってくる保険料(解約返戻金、死亡保険金)が明確でマイナスにならなければ継続してもいいと感じます。
という方もいますが、各家庭家族構成もライフバランスも異なる条件の中でそんな無責任なことを言ってはいけません。
自営業者の年金を納めていない方(将来貰えないと思っている)、子供がまだ小さい家庭ではパパやママに万が一や働けなくなることが出てくるかもしれません。
最低限の保障を備えた保険は必要な期間だけ加入すればいいのです。
会社員であれば遺族年金もあるので死亡保険金はそんなに必要はありません。
2000万円以上は不要と言われています。
ではなぜ?契約してしまうのか?
ひとつは義理人情に突っ込んでくるので断りづらい環境になっていくこと
初めは誰もが警戒しているのでまずは仲良くなるところから近づいてきます。
結局のところ
騙されると言ったら言い過ぎですが保険の中身を知らずに10000円ぐらいだったらいいか?と、契約してしまうのが一番の原因であるので、
まずは知ることから勉強し納得してから契約する分には加入してもいいと思います。
かんぽ生命で実際にシミュレーションしてみることに
個人的には検討候補に入っていなかったのでホームページも確認していませんでしたので一度訪問しました。
保険内容は
- 終身保険
- 定期保険
- 養老保険
- 学資保険
- 長寿支援保険
がありました。他にもあるがキリがないので省略。
まずは他社で加入している養老保険があるので興味がありシミュレーション。
60歳まで20年積み立てる計算で総額は1000万円で設定。
年齢は40歳で試算。
予想では1300万円ぐらいになっているのかな?と推測。
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※かんぽ生命見積もりシミュレーションから出典
月額保険料はざっと46000円(医療特約はいらない)
20年後の支払い総額は?
46000×12か月×20年=1104万円
戻ってくるお金はいくらになるのか?
資料請求しないと分からないのかな?
シミュレーションじゃないですね・・。
とりあえず支払う保険料総額は1104万円だと分かりました。
あとは戻ってくる満期金ですが不明(1000万円?)なので
20年かけて積み立てた養老保険は1000万円の満期金のために1104万円必要なことが分かりました。
他にも終身保険や定期保険、学資保険も見ましたがこれを勧める販売員さんはなかなか大変だな!という気持ちになります。
三方よし!とはいかないですね。
三方よしとは・・売る者(販売員)も会社も購入者も利益が出ること
簡単にまとめると
保険に保障を求めるのか?元本割れしないことを求めるのか?
保障を求めると少ない金額の保険料で安心が買えますが元本割れします。
1000万円の安心を買うには20年間必要であれば3000円ほど、15年であれば2000円ほど(月額保険料)で買えます。
これが保険です。
保険と増やす保険とはその性質が異なるので、増やしたいのなら投資信託に積み立てた方が効率がいいのは経験済みです。
毎月20000円以上の保険料は今の時代にマッチしていません。
超低金利時代の日本経済の中では保険や預貯金(定期預金)ではどうにもならないのが現状です。
あまりにもぼったくられている商品が多い中でいい商品を見極めるのは至難の業であるので家族や信頼できる人に相談してみるのがいいかも知れませんね。