日本国内は未曾有の低金利状態が続いており、普通預金はおろか定期預金でも1年間預けていても0.3%ほどの金利しか付かないので100万円預けても3000円、そこから税金約20%を引かれれば2400円ほどにしかなりません。
そこでゆうちょ銀行や各大手銀行が満期の定期預金の新たな運用先に【投資信託】を勧めてくるようになりました。
そこでもし、あなたの家族が銀行から電話があり
と連絡があり
となった場合、
となる可能性が高くなります。
私の家族も
「やるなら、NYインデックスオープン・・・がいいかも?」
とまんざらではなく購入するマインド(気持ち)になってしまっていました。
金融機関の窓口で対面販売がこんなにも売れているのは営業の上手さと
比較対象がネット購入の投資信託ではなく定期預金であればまず情報や知識のない方は加入するということがよく身をもって体験できました。
結論から申し上げると
投資信託のパンフレットは前から見るのではなく裏面のファンドの費用をまず確認しましょう。
いくらNYダウ採用銘柄を主要対象銘柄としても手数料が高ければ高いほどリターンが少なくなります。
同じくNYダウ採用銘柄を主要対象銘柄としているファンドの購入はネット証券から購入もできます。
ですので
誰に提案されようが、ファンドの費用である3つのコストを見るようにしましょう。
①【購入手数料】購入時にかかる費用(無料がいい)
②【運用管理費用(信託報酬)】保有中にかかる費用。基準価格から日々差し引かれる
③【信託財産留保額】投資信託を解約する場合に差し引かれる費用(無料がいい)
ネット証券から購入する場合、①と③は無料のところもあるのでSBI証券や楽天証券から一度確認してみてください。
②は会社により差があります。
運用管理費用(信託報酬)の違いによる比較
年間のリターンが7%も出た場合はどうなるのか?
100万円投入した場合に年間管理費用が0.7%と1.7%とでは
数字が高いほど購入者にとってはいらないコストなのでこの信託報酬は低い方が購入者にとってはいいです。
100万×(7%-0.7%)=106万3000円
100万×(7%-1.7%)=105万3000円
信託報酬によっては同じ100万円の運用でも1万円も利益に差が出てしまいます。
1万円の利息を定期預金で得るには500万円は必要です(500×0.3%ー税金)。
500万円運用すれば5万円が投資信託の運用先によって変わってしまうのです。
では実際にパンフレットを見てみましょう。
下記2社のパンフレットをみて手数料を比較してみると
⑴NYダウインデックスに投資しています。
①購入手数料は2.16%
②運用管理費用は0.7452%
③信託財産留保額は0.2%
となっています。

⑵国内小型株に投資しています。
①購入手数料は3.24%
②運用管理費用は1.76%
③信託財産留保額は0.3%
と先ほどに比べて手数料が高い!ということが分かります。

手数料が高いだけでは一概に悪い!と言えませんが、投資信託初心者さんであれば、手数料の低いインデックス型運用と言われる運用が安定しています。
※インデックス型運用とは・・・ベンチマークに連動した運用を目指す手法。パッシブ運用といいます。
ここでは
⑴がパッシブ型運用(インデックス)で
⑵がアクティブ型運用となります。